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2017-04-17 03:00:00

二者面談

 段塚ゼミでは現在中学生を対象とした2者面談中。

 とりあえず3年生の面談が終了。

 生徒のそれぞれが目標を決め、達成できなかったときのペナルティも決めた。

 ある者はゲームをやめる約束をし、またある者は平日も塾で自習をすることを約束した。


 面談をすると、その後しばらくはそれぞれが頑張り始める。

 だが一方で、間もなくにだらけ始めてしまうのを僕は知っている。

 9割の生徒がそうさ。

 というより、それが子供ってもんだ。大人でもそうかも?


 僕は教育者じゃあないけれど、教育理念のようなものが一つだけある。

 それは、「生徒を信じないこと」だ。

 子供の多くは物事の善悪の区別がついていない、という話をよく聞く。

 けれどそれは違う。

 子供たちはとっくにやって良いことと悪いことの区別がついている。

 ただ、悪いことをしても責任を取らなくてもよい立場に慣れてしまっているため、悪いと分かっていても我慢できず、どうせ大事にはならないだろうという軽い気持ちでとんでもない悪戯をしてしまう。

 そして万が一、自分の過失が原因で責任を取らなければならない状況に追い込まれると、逃れたい一心で誰かのせいにしたり、嘘をつくことが多い。

 だから僕は子供を、生徒を信じない。

 というより、生徒を信じて任せるっていうのは、責任放棄と同じだと考えている。

 ちゃんと家で勉強しているか、学校の宿題を残さず提出しているかと、口やかましくチェックするし、していないようだったら塾での自習を強制する。

 
 ただ、嘘をついたり、誰かのせいにする君たちを軽蔑してるわけじゃあないぜ。

 さっきも言ったけれど、それが普通の子供だって思ってる。

 だからこそ僕は、いや、大人たちは簡単に子供を信じたりしない。

 君たちのことを大切に思う人ほど君たちを心配し、疑い、気に病むもんだ。


 ただ、うちのゼミではちゃんと責任を取ってもらう。

 悪いことをすればめっちゃ怒られるし、帰らされることもある。

 それは塾の中の出来事であっても、塾の外で起こったことであってもだ。

 最悪、退塾もある。

 なぜなら、僕は君たちを「子供」としてではなく「個人」として扱いたいからだ。

 そうすることが成長につながると信じている。

 子供だから仕方がない、などとは考えない。



 一方で、うちの生徒には大人びている子が結構多い。

 礼儀正しく、自分に厳しく、他人の悪口を言わない子。

 叱られてもふてくされることなく、挽回しようと奮起する子。

 大人でも真似できないような努力をし、意欲をもって学業に励んでいる子。

 いつも言われた以上のことを頑張ってくる子。

 自分の痛みよりも他人の痛みの心配をする子。


 本当に、どうしたらこんな素晴らしい人格・能力を持った子供が育つのかと、親御さんにお尋ねしたいものだ……。